東京地検福島原発事故 東電役員の再不起訴はここが問題だ!

2015年1月26日

 東電も保安院も,緊急の津波対策が必要であることは認識していた。

 検察の論理は,どんな対策を講じても事故は防ぐことはできなかったという論理 そして,何の対策も講じなかった東電を免責するものである。

 検察は被害者の声を聞かず,巨悪=東京電力の言い訳を追認し,正義を放棄した。

 検察審査会による強制起訴によって東電幹部の刑事責任を追及しよう!

福島原発告訴団弁護団 海 渡 雄 一

<内容>

第1  再捜査の概要とその焦点
1 検察は再捜査で何をしたのか
2 検察審査会の議決の核心は何だったのか

第2 添田孝史「原発と大津波 警告を葬った人々」とその裏付け証拠で何が明らかになってきていたのか
1 1997年7省庁指示 
2 電事連は,福島第一が津波に最も弱い原発であることを知っていた
3 推本の長期評価とスマトラ沖地震は保安院の危機感を高めた
4 中越沖地震の一年後であるにもかかわらず,東電は2008年の15.7メートルの
・・シミュレーションに対応せず,これを保安院にも隠匿した

5 2009年には貞観の津波に関する保安院と東電の暗闘が繰り広げられた
6 他の電力会社は長期評価を踏まえて対策を講じていた .

第3 政府事故調の追加公開資料によって明らかになった新事実 
1 政府事故調の保安院小林勝氏調書が裏付ける貞観地震津波の重大な危険性 
2 東電と保安院の犯行を自白した森山審議官メール
3 あと3-4年早く対策が命じられていたら事故は避けられた

第4 検察の注意義務に関する不起訴理由に対する反論 

第5 検察の予見可能性に関する不起訴理由への反論
1 対策を講ずるためにM9を想定する必要はなかった
2 東電シミュレーションと実際の津波が方角が異なったとされる点について
3 Cランクでも,原発の安全性確保のために対策するべきことは明らかである。
4 原発6号機を合計して1万年から10万年に1回という事故確率が計算されていれば
・・これに対応するのは当然である。

5 貞観地震に関する知見を考慮すれば,追加津波対策が必要であることは明らかであった 
6 土木学会への検討依頼が時間稼ぎであったことは明らか 

第6 検察の結果回避可能性について不起訴理由への反論 
1 シミュレーションにしたがって南側に防潮壁を築いても事故は回避できなかったという空論 
2 事故後に規制当局によってとられた対策は無効だとする検察の理論
3 すぐできた対策も事故対策としては無力だと無理矢理こじつけ
る検察

第7 検察審査会による強制起訴と検察による新告訴の厳正捜査を求める 

(本文はこちら→)20150126東京地検再不起訴の問題点
広告